こんにちは!Yo-craftです。
皆さんは飯田線をご存知でしょうか。愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶ路線です。路線距離は195Km、駅数は94であり、かなりの長さと駅数を誇っています。
そんな飯田線の魅力として挙げられるのが、数々の秘境駅です。
今回は、過去に飯田線に乗車し、秘境駅を訪れた際のことをご紹介します!
訪れた秘境駅は、田本駅と小和田駅になります。
豊橋駅で飯田線に乗車し、まず最初に降りた駅は、秘境駅の1つ目、田本駅です。豊橋駅から3時間ほどかかりました。
田本駅は数ある秘境駅の中でも屈指の秘境駅です。秘境駅ブームの火付け役ともいえる牛山隆信氏による秘境駅ランキングでは6位となっています。(飯田線内では2位)
田本駅はホーム背後に擁壁がそびえ立ち、ホーム幅はとても狭く、線路下には天竜川の渓谷があります。田本駅は特急の他に一部の普通列車も通過するのですが、ホーム幅の狭さから、通過の際はとても怖いのではないでしょうか。
駅を上から見下ろすとこのような景色となっています。民家が1つも無く、まさに秘境と言えるでしょう。
秘境駅の要素として最大のものは、駅へのアクセスの困難さでしょう。
秘境駅の中には鉄道以外到達がほぼ不可能といえる駅もありますが、田本駅は一応は徒歩での行き来が可能です。
なので、ここからは田本駅からお隣の温田駅まで、徒歩で目指します。
まずは整備されていない獣道をひたすら歩きます。
道幅はとても狭く、当然車でのアクセスは不可能です。高低差もあり、想定よりも疲れました。当然かもしれませんが歩いていて誰1人とも遭遇しませんでした。
先ほどの獣道を20分ほど歩くと田本駅への入り口に出ます。ここからは道がきちんと整備されています。
見落としそうですが、田本駅の案内の看板があります。
ここからは整備された道路に沿ってひたすら歩きます。民家も点々とあります。
田本駅から徒歩でトータル45分ほどかかりましたが、お隣の温田駅に到着しました。この駅は泰阜村の中心駅であり、阿南町の玄関口ともなっています。特急「伊那路」も停車します。
温田駅のホーム。ここから普通電車に乗って、飯田線1の秘境駅、小和田駅を目指します。
そして、小和田駅に到着。
小和田駅は、前述の秘境駅ランキングでは3位になっています。(飯田線内で1位)
こちらが小和田駅の駅舎です。趣のある木造駅舎です。
駅前の風景。駅施設以外何もなく、まさしく秘境となっています。
駅から続く坂を降りると、廃屋数棟と朽ちたミゼットがあります。かつては小和田集落という集落が駅周辺にありましたが、現在では全て無人となってしまっています。
現在1番近い民家は、小和田駅から徒歩4、50分のところにある塩沢集落となっています。
次の列車までかなり時間があるので、集落の廃屋や高瀬橋という崩落した橋を見物していました。写真を撮り忘れたのが痛手です。
当然ですが人の気配はなく、正直少し不気味だったので、これ以上の探索はやめて駅に戻ることにしました。
さて、ホームに戻ってきました。
ホームには当駅が3県の県境にあることを示す看板があります。ちなみに小和田駅は浜松市天竜区にあります。小和田駅は政令指定都市の駅なのです。
また、その看板の奥には、天竜川が流れているのが見えます。
小和田駅の駅名標。
隣の「恋成就駅小和田」という看板は、現天皇皇后両陛下のご結婚の際、雅子さまの旧姓が小和田で、同表記であったことにより、小和田駅が恋愛成就に肖ろうとする人々で賑わったことが由来です。その際に小和田駅で結婚式が行った人もいて、それを記念して設置されたベンチや、結婚式の写真が今も残っています。
まさしく秘境にある駅ですが、駅自体はきれいにされており、定期的に清掃されていることもうかがえました。多くの人に愛されている駅であると実感しました。
これで小和田駅を後にします。
小和田駅を後にして中部天竜駅に到着しました。この駅は飯田線内での主要駅の1つです。特急も停車します。
かつてこの駅には「佐久間レールパーク」という鉄道博物館が併設されていました。名古屋にある「リニア鉄道館」の前身施設です。写真左の建物がその時の建物です。
この駅で特急「伊那路」に乗り、豊橋駅へ戻ります。
豊橋へ戻ってきました。これで今回の飯田線の旅は以上です。
豊橋→田本→温田→小和田→中部天竜→豊橋の経路で旅をしました。
今回訪れた秘境駅は田本駅と小和田駅の2駅でしたが、飯田線にはそれ以外にも数多くの秘境駅があります。いつかそれらの駅も訪れてみたいです。
皆さんも是非訪れてみてはいかがでしょうか。
今回の記事は以上になります。ご覧頂きありがとうございました。